書評 バズる一行 お金を稼ぐキャッチフレーズがスラスラ書けるようになる!
バズる一行 中山マコト
「バズる」とは、
「爆発的な拡散力を持った言葉」ということが出来ます。
バズフレーズを持つと・・・
目立つ、広がる、売れて行く。
そう、バズフレーズはあなたを支えてくれる大いなる武器になるのです。
と言う言葉から始まる本書。
著者の中山マコトさんはコピーライターとして国内外の有力企業をクライアントとして手掛け、伝わる言葉を駆使した販促、集客の手腕に定評がある人です。
バズフレーズとは?
例えば
「私、失敗しないので!!」とか「吸引力の変わらないただ一つの掃除機」や「払いすぎた過払い金は取り戻せます」などの、強烈なインパクトのある言葉。
このフレーズを聞いたら、「この商品・サービス」と言うものが思い浮かぶようなもの。
もちろん中身が伴わなければただの詐欺になるので気を付けましょう。
「私、失敗しないので!!」と言えば、本当に失敗してはダメだし、
「吸引力の変わらない・・・」と言えば、本当に吸引力が変わらない事は必要。
その上で他社との差別化を一言で伝え、心に残るフレーズを考えなければいけません。
そういう言葉を生み出す為に訓練を積んでいかなければいけないのです。
あと、今あるものを少し変えるだけで売れるようになる商品もあるという事。
例えば「モイスチャーティシュー」と言う商品を知っていますか?
ほとんどの人は知らないと思いますが、これはどうでしょう?
「鼻セレブ」
この名前は知っていますよね?
元々の商品名は「モイスチャーティシュー」だったという事。
商品名を変えただけでヒット商品になったのです。
バズフレーズの作り方
バズフレーズづくりの中核となる考え方は以下の通り。
① ベネフィット提示法
② USP提示法
③ 独自性訴求法
④ 値打ち訴求法
⑤ 新規訴求法
⑥ クオリティ訴求法
⑦ 数値言い切り法
となっています。
では、一つずつ説明していきましょう。
ベネフィット提示法
ベネフィットとは・・・商品やサービスを利用することで、消費者が得られる有形無形の価値。簡単に言うと「メリット」です。
この商品を買う・使うと、あなたにこんなメリットがありますよ!!という事を提示する方法です。
・自分に独自のもの
・ライバルが出来ない事
・お客さんが求めているもの。
この3項目に分類して、文章を作ると、バズフレーズに近づきます。
USP提示法
USPとは、日本では「独自の売り」もしくは「独自の売りの提案」と言う意味で知られています。
この「他にはない独自の売り=コアバズ」候補をたくさん書きだしてください。
その中からさらに「他社と比べて決して引けを取らない」物を選択するとUSP提示は完成です。
例えばダイエット本などでは
「確実に、5キロを、1か月で減らします」
などがUSP提示法になります。
独自性訴求法
ライバルとの違いを打ち出してフレーズを作る方法。
何かと比べての「相対的な価値」を前面に出すのです。
・他社より安い
・他社よりうまい
・他社より小さい
などです。
ライバルとの差を徹底的にフォーカスする方法なので、その商品の独自性がポイントになるのです。
値打ち訴求法
「こんな理由でこの価格」を打ち出す。
その価格は安さでも良いし、逆に高さでも良い。
「メーカーとの直取引。だからこの価格で提供できるのです」
と言うと安さをアピールしながら、安いけどメーカーとの直取引だから安いという安心感も与えられます。
「世界でも○○でしか手に入らない◎◎を使用したシャンプー。少し高めですが効果は立証済みです」
だと、価格はライバル商品よりも高いが、中身が良い事をアピールできます。
新規訴求法
新しいという事は実に貴重な価値です。
しかし、今の時代、本当に新しいものを作るのはかなり難しい状況です。
考え方を柔軟にし、新しい要素を探して言葉にしていくのです。
例えば
「〇〇業界では初!!」
「男性用髭剃りでは初!!」など。
クオリティ訴求法
品質。
なかなか外からは違いは見つけにくいもので、さらに売り手が「うちのは品質が良いよ」と言っても「そりゃ、そう言うだろ」を思われます。
その時に使いたいのが「専門家の推奨」です。
「そうは言ってもそんな簡単に専門家の推奨なんてもらえないよ・・・」
と思われた方、アタリです。
その時に考え方を変えたらどうでしょう?
「専門家=有名人」ではないのです。
「街のプロ」も専門家にあたるのです。
例えば
「この道30年の大ベテランが唸った本物の味」
「街で一番人気の小児科医、大推薦」
などです。
人は権威に弱いものなので、効果的です。
数値言い切り法
言葉だけでは説得力に欠けるときに、数字の力は絶大です。
「開店以来、多くの人が美味しいと言ったオムライス」
と
「開店以来、11,157人が美味しいと言ったオムライス」
を比べると、下の方が説得力があるように思いませんか?
数字はできるだけ細かい部分まで出した方が信ぴょう性が増すのです。
最後に
このような形で世の中に出回るバズフレーズが作られているのです。
皆さんも自社商品へバズフレーズを付けたりして売り上げを上げていきましょう!!
私も色々な手法でバズフレーズ(自分が思っているだけ?)を世にばらまいています。
どれかがバズれば嬉しいなぁ。
終わり